毎年、我が家では恒例になっております「星祭り」
2月に入ると間もなく立春を迎えます。
季節の変わり目に当たる節分は、本来一年に四回あるはずなのに、
大寒の末日で、冬の節が終わって春の節に移る時に当たる春の部分が、
年に唯一の節分であるかのように思われるのは、
立春を「年の改まる日」と考える風習が広く行われてきたからです。
かつて、天皇の御在所であった宮中では、新年を迎える前の大晦日に、
悪鬼や邪鬼を追い払う「追儺(ついな)」と呼ばれる
“御祓い(おはらい)“の行事が厳粛に行われていました。
新年を迎える前に、あらゆる病気や災難の象徴としての
鬼を追い出して内外を清め、新年の安寧と繁栄を祈ったのでしょう。
豆によって鬼を追うこの「追儺(ついな)」の行事が
一般の習俗として節分の夜に行われるようになったのは
室町時代以降のようです。
年明けの前後、真言宗寺院では「星祭り」という行事を盛大に催します。
この「星祭り」というのは、私達の住む地球周辺の九つの星、
即ち羅睺(らご)星・土曜星・水曜星・金曜星・日曜星・火曜星・
計都(けいと)星・月曜星・木曜星の九つの星に、
数え年の1歳から9歳、次に10歳から18歳という風に年齢を順に配当して、
今年の自分の数え年に当たる星を祭るのが「星祭り」です。
ただし、これらの星には吉凶があるので用心しなければなりません。
お大師様が唐の国から御請来された『宿曜経』に、
「その年の属星が善悪禍福を司り、上は天神を擁し、下は人間を守る。
これを礼拝供養すれば福徳円満となり、所願成就、病患速やかに去る」と
説かれています。
新年あるいは新春を前に、病気、災難に遭わぬよう
開運厄除、無病息災を願うのは人情です。
自分も含め、家族や親戚知人の息災を節分会に祈るのが、
日本の美しい信仰の姿であります。
夕方からは吉田山にお参り
毎年のことですが今年は得に外国の方々が多く、
参拝も観光地かされて大賑わいでした。
無事参拝を済ませて、「南南東」に向かって
今年の願いを心で唱えながら恵方巻きを頂きました。
今年も無事に無病息災で過ごせることを心から願って!